何のために何を伝えるのか。
その後、汗を流しに上牧町の虹の湯へ。ええ湯でした。
90度のサウナと水風呂を交互に入り、着々と涅槃に近づいておりました。
しかし、水風呂で泳ぐ小坊主がいるではありませんか。こやつは前回も泳いでいて、コワモテのおっさんに吠えられていたにもかかわらずだ。
ぐぬぬ、なんて物分かりの悪いクソガキなんだ。
なんとか泳ぐのを辞めさせたい。どうすればいいか。
まずは鬼の形相で、次に蔑んだ氷の目で睨みつけてみた。
しかしこやつは意に介さず、水風呂を波打たせ、バタフライでも始めそうな勢い。
次に、泳いだらあかんよ!と注意してみた。 すると、なんで泳いだらあかんの?と言い返してきた。
そりゃそうだ、少年は悪いことをしているなんて微塵も思ってないのだ。
通りで大人のルールが伝わらないはずだ。
そこで、今度は笑顔で泳いだらいけない理由をわかりやすく説いてみた。
少し大人しくなった。
しかしまだ泳いでいる。
少しコミュニケーションを取ったので、彼はこちらに微笑みかけてくるようになった。
今度は圧力を込めた声で、しかし優しさを込めて、泳いだらあかんよ!と静止した。
やっと大人しくなりました。
しかし親はどこにいるんだ。親ごと叱ってやろうかと思いました。
そんなやりとりの中、水風呂のおっさん達は言葉を発せず、嫌な顔をするだけだった。
何も行動を起こす者はいなかった。子供は空気を読んでくれないにも関わらずだ。
お互い快適な時間を過ごし、子供に社会のルールを知ってもらうためには、子供にわかる方法で、伝わるまで伝える必要がある。
そして、誰にも注意を受けず、勘違いしたまま育った少年は不幸だと思う。
親だけで見るのは大変だから、周りの大人も優しく子供を見守れる社会になればいいですね。
まとめ
・大人にも子供にもこちらの気持ちを
悟ってもらおうというのは甘い考え
である。
・相手を配慮しつつも、こちらの言
い分を臆せず伝えよう。
・相手の属性や立ち位置によって伝
え方や伝える情報量、伝える回数等
を工夫しよう。伝わることが目的で
すので。
・ 子供に、こらぁ!などと恐い一喝
を加えても行動を変えてくれるの
は一瞬だけである。
・伝えるってことは、相手の行動変容を
期待してるんだよね。でもそれって
なかなか一筋縄じゃいかないことだよ
ね。
今後はカフェ等で靴のまま椅子の上に上がる子供およびその親にも優しく噛み付いていこうかと思ってます笑